(最終更新日:2020/07/14)
児童虐待には、身体的虐待(暴力、性虐待)、精神的虐待(言葉の暴力、ネグレクト)が含まれ、アダルトサバイバーはACいわゆるアダルトチルドレンと同じ意味だと言われています。
今回は、アダルトサバイバーとアダルトチルドレンの主な違いについて記述していきます。
目次:
アダルトサバイバー(∽ ac)の特徴:
まず、アダルトサバイバーについての文章を引用し、翻訳します。
——引用ここから——
Research suggests that maltreatment types are interrelated, that is, a large proportion of adults who experience childhood abuse or neglect are exposed to more than one type of abuse (known as multi-type maltreatment).
研究は、虐待は連鎖性があることを示した。つまり、子供時代に虐待やネグレクトを受けた大人の多くは一つ以上の虐待、いわゆる複雑性虐待の被害を受けてきたことがわかった。
Further to this,other forms of victimisation (known as poly-victimisation) such as bullying or assault by a peer have often been found to co-occur with child maltreatment.
さらには、別形態の被害(ポリ-ヴィクティマゼーションとして知られる)いわゆる、同胞(この場では家族のメンバー)による、いじめや殺傷は、しばしば児童虐待と同時発生することが報告されている。
Research indicates that those who experience multi-type maltreatment and/or poly-victimisation are more likely to experience high levels of trauma symptoms and worse outcomes as adults than those who are exposed to no maltreatment or only one type.
研究は、複雑性虐待やポリ-ヴィクティマゼーションの経験者は、非経験者あるいは一つだけの虐待の被害者のそれよりも、より高レベルのトラウマ症状や、その後、劣悪な人生を歩む傾向にあることを、指し示した。
——引用ここまで——
(ソースURL:)
〇Effects-child-abuse-and-neglect-adult-survivors
アダルトチルドレンとアダルトサバイバーのニュアンスの違いについて
〇アダルトサバイバーという用語は、より深刻な身体的虐待、性虐待、DVを受けてきて、中には家庭内の殺人現場の目撃という熾烈な経験まで含まれています。
対して、
〇アダルトチルドレンというものは、より広義的な用語で、親のアルコール依存症や機能不全家族の問題による暴力や虐待を受け、成人後、生きづらさを覚えている人たちのことを指します。
↑つまり、アダルトチルドレンという母集団の中に、アダルトサバイバーという、より深刻な虐待経験者の群が、包含されているという形の話になります。
ニュアンス的には、一般に、アダルトサバイバーの方がアダルトチルドレン(AC)よりも深刻な事例を指すものとして使用される傾向にあります。
サバイバーとは、「生き抜いた人」という意味であり、そこから暗黙に示唆される語意は、極めて深刻な、いわゆる「生きるか死ぬか」という命の危険に晒された経験を持つ人々を指すわけです。
ですから、アダルトサバイバーの場合は、極めて深刻な家族内における虐待から生き抜いたというニュアンスが必然的に強くなるわけです。
しかしながら、アダルトチルドレンという概念の中にアダルトサバイバーは含まれるので、ニュアンス的には同じようなモノだと言えます。
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