アダルトチルドレン(AC)と毒親またはその脱却について【重要】

アダルトチルドレン

(最終更新日:2020/07/14)

(この記事の概要:)
アダルトチルドレンの人の親は毒親である可能性が高いです。毒親とは、「毒になる親」の略でアダルトチルドレン関連用語の一種として知られています。今回は毒親の特徴と毒親とアダルトチルドレンの関係性について詳しくまとめました。

目次:

毒親の特徴:

〇善意の虐待者

毒親本人は善意で子供に対して教育しているつもりなのですが、傍目には虐待にしか見えないようなことを平気で行っている可能性が高いです。

善意の虐待を受けると、子供は後年、深刻な精神的な問題を抱えやすくなるという科学的データが実際に存在します。

〇融通が利かない

毒親は白か黒か、0か100かの二極分思考しかできないので、「適当」ということが理解できません。

したがって、子供の些細なミスや欠点を過剰にそして感情的になって指摘します。

〇完璧主義

子供に完璧であることを強要してきます。卑近な例を挙げると、受験勉強を強要してきたり、常にエリートであることを強いてきます。

私が実際に目撃した一番酷い例は、大がかりな外科手術を受けた子供の術後直後に、「今日の18時から学習塾があるのですが行かせても大丈夫ですか?」と医師に相談していた親です。

正直、彼女の言動が私には信じられません。

〇過干渉

過度に子供のやっていることに干渉してくるので、子供はのびのび育つことができませんし、いちいちやることに介入され、親が子供のやるべき課題、仕事を取り上げて手伝ったりするので、子供は能力を育むことができません。

過干渉の毒親のケースでは、もともと第一子が死産で、子供に対する執着が高まっていることも少なくありません。

そうした不幸が、このような行き過ぎた過干渉に密接に関与している場合も少なくありません。

カルト宗教的

子供の教育の手口がカルト宗教そのものである場合が非常に多いのです。。

カルト宗教は、

①:外部から遮断された空間で、

②:情報をさらに遮断し自分の与えたい情報だけしか与えず、

③その情報を繰り返す

ことで入団者または信者を洗脳していきます。

 

毒親の家庭の場合、構図そのものがカルト宗教的で、子供は外部から隔離されており、親は教祖のような状態にはた目からは、なっていることが少なくありません。

カルト宗教は信者を私物化します。

毒親は子供を私物化しています。

 

構図は全く同じです。

〇世間体がとても良い

毒親は、世間体を過剰に気にすることが多く、傍目には良い人、良い親であるとみられることが多いです。

彼ら彼女らは”ジキルとハイド”のような二面性を持っており、家庭内では暴君、外では八方美人のように振舞っていることが多いのです。

アダルトチルドレンの人の親は毒親が多い:

アダルトチルドレン(ac)とは精神が不安定で自分に過度に自信がない人のことを主に指します。

アダルトチルドレンでは毒親を抱えていることが非常に多いです。
上述したような親から偏った不健全な育て方をされることによって、子供の人格は相当に歪められてしまっている可能性が非常に高いのです。

だからこそ、アダルトチルドレンの親は毒親が非常に多いといわれているわけです。

毒親は機能不全家族を作る

毒親は機能不全家族を形成します。

機能不全家族とは、子供が健全に成長する機能を失調した家庭のことを指します。

機能不全家族にもいろいろありますが、わかりやすい例をここで挙げると、子供が頻繁に虐待を受けたり、家が片親でしかも親の精神が不安定だったりする家庭のことです。

このような家庭を形成する親はまず間違いなく子供にとって毒親です。

それから、意外なように感じられるかもしれませんが、都市部ホワイトカラーいわゆるエリート層にも毒親は多く、機能不全家族を形成してしまっている場合が少なくありません。

私の所には多くの方が相談に来られますが、
中には、

〇「ある有名企業の副社長」または
〇「東京の超一等地の高級物件が立ち並ぶ区画全てを持っている大地主」

などという人も少なくありませんでした。

お受験を強要してきたり、小さな子供にセレブ、芸能人気取りの洋服や髪形にさせたりしている親を時折見かけます。
毒親は子供を完全に私物化しているというわけです。

アメリカで起きたジョンベネちゃん殺害事件などはその最たる例だと言えるでしょう。

(関連記事:)
機能不全家族とは?

毒親はそのまた毒親の被害者

毒親もまたその親から誤った愛情を受けたことや、機能不全家庭出身であり、被害者であるという面が少なくありません。
毒親は世代間連鎖するわけです。

あるいは、
「毒親自体がそもそもアダルトチルドレンである」ということもあるのです。

毒親の負の連鎖を消滅させるには?

毒親の負の連鎖は誰かが意図的にわが身をもって消滅させない限り未来永劫残るといえます。

その誰かはアダルトチルドレンで苦しんでいるが、それを克服しようと決死の覚悟を持った勇気ある当事者だと思います。

実際に、毒親の負の連鎖は止めることができるのです。

親にこだわりがある人へ

どんな教育を受けても酷いことをされても通常、健全な大人は通常、親にあまりこだわりません。
20歳を過ぎて親にこだわりをもっている場合、アダルトチルドレンのような心の問題を抱えている方が多いです。

仮に自分の親が毒親だったとしても、健全な良い大人は「そんなこともあったね」と、そこまで言うほどこだわらない※のです。

私の自衛隊時代の上官は、親父がアル中で母親がそれによって死を選択しました。しかしながら、彼は異様に明るく、毒親なんて知らない。自分の人生は自分で生きるものだからと話して、一切気にも留めてもいませんでした。彼は毒親を完全に克服していました。

ですので、親にこだわりをもっていて、親を毒親だと言い張る人はまだ親の呪縛から解放されていないとも言えます。

 

親という名の十字架を背負っている状態であるとも言えるはずです。
真の意味でその人がアダルトチルドレンの宿痾から自由になるのは親に対するこだわりが喪失た時とも言えます。

※もっともこれは命を奪われかけた方や極めて深刻な虐待を受けた方には当てはまりません

まとめ

アダルトチルドレンの人では毒親の問題を抱えている場合が多いです。しかし、毒親を作り出しているのは「アダルトチルドレンの当事者自身の脳」であるとも言えなくもありません。

親なんてどうでもいいと思えれば、毒親はもう毒にも薬にもならない古ぼけた色褪せたぬいぐるみのような存在になりうるからです。

アダルトチルドレンを完全に克服し、その苦境を乗り越えるには毒親という十字架を卒業しないといけないわけです。

脳の機能を正常化していけば、毒親に感謝することすらできるようになります。

一般には信じられないことですが、事実です。

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