(最終更新日:2020/07/14)
(概要:)人生がつらいときは誰しもその人生で大なり小なりあるものです。
日々の生活からのストレス、悩みに嫌気が指して人生に疲れ、消えたくなることもあることと思います。
そのような人生がつらい状況を上手く乗り越えるための方法についてこの記事では説明します。
目次:
どんな時に人生がつらいとヒトは感じるか?
- 失恋
- 伴侶や子供、親、親友との別れ、裏切り
- 妻や夫との諍い、不倫の発覚、親による虐待
- 仕事場でのいじめやブラック労働によるストレス
- 生活上抱える深刻な悩み
- 学校でのいじめ
- 海外転勤による孤独、人種差別
- 最近の傾向としてはサイバー空間上のネットリンチ、いじめ
- 多額の借金を抱えたとき
人生でつらいと人が感じるもののうち代表的なモノとしては、上のような事例が挙げられると思います。
恋愛問題だとか別れだとかの悩み、家庭内の不和、学校、職場でのいじめ、人種差別だとかネットいじめだとかそういうものが主なモノです。
こうしたものへの対策方法は、避けられるものは避け、どうしても不可避なモノに対してはうまく付き合い、自然と心を癒していくことです。
何故なら、ヒトは皆、感情の動物だからです。
巷でよく落ち込んだときは「●●という考え方の習慣をつければいい」などという精神論や自己啓発系によくあるような話を解決策として掲示する人が多い印象を受けるのですが、そんなことで問題の解決ができれば、そもそも誰も苦労しません。
また、「時間が解決してくれるという提言も間違いではない」のですが、そんな悠長なことを言っていられるような精神状態ではない状況に追い込まれている人も少なくないはずです。したがって、そういった方は以下の対策を取ることが重要です。
人生がつらいときを乗り越える方法(まとめ)
人生がつらいとき、苦しいとき、あるいは人生に疲れたときに、生じるネガティブな感情は、精神論でどうにかなる次元の問題では一切ありません。
ですので、精神論ではなく、下記に私が記したような具体的かつ科学的根拠のある方法論で対策をしていくことがこの種の深刻な問題、感情状態を鎮静化させていく秘訣になります。
〇運動の習慣をつける
運動は天然の抗うつ薬、抗不安薬です。
具体的に効果のある運動は、高強度インターバルトレーニング、筋トレ、ヨガなどです。体力のない方ややる気が起きない方は、速足を毎日30分から1時間行うだけでも確実な効果が出ます。
運動は気休めなどではなく、脳にダイレクトに作用し、落ち込んだ気持ち、辛い感情を抑制する効果があることが学術的に報告されています。[1]
詳細は下記の記事を参照ください。↓
(関連:)
〇効果的な運動の方法について
〇食べ物を気を付ける
食べ物には、精神を安定させるもの、不安定にさせるものがあります。
精神を安定させる食べ物を食事として多く摂取することが重要です。
人の感情を司り精神を安定させるのに必要な脳内の神経伝達物質(代表的なモノとしては、ドーパミン、セロトニン、GABA)は、食べ物を原料として生成されるので当たり前の話ですが、「灯台下暗し」で多くの人はあまりにもこのことを軽視する嫌いがあるようです。
落ち込んでいる人ではセロトニンが減少していると一般には言われているのですが、セロトニンはそこまで言うほど重要ではなく、むしろGABA(γアミノ酪酸)という神経伝達物質が脳内で不足しています。
したがって、辛い気分や落ち込みの感情を克服するには、GABAを増加させる食事、サプリメントの摂取が大切です。
(関連:)
〇効果的な食べ物
〇サプリメントの摂取
精神を安定させる特定のビタミン、ミネラルがあります。
代表的なモノはビタミンB6と亜鉛です。
〇ビタミンB6
と
〇亜鉛
は抗ストレスビタミン、ミネラルの代表格です。
だから、現代人は食事を気を付けるだけでなく、サプリメントも追加した方が良い場合が少なくないわけです。
詳細はこちらの記事を参照ください。↓
(関連:)
〇効果的なサプリメント
〇休息をしっかりとる
日々の生活の喧騒から心身が疲れたと実感するつらいとき、長期休暇を取る、一人でリラックスする時間を多くとる、ネットのようなネガティブ情報、昨今の国家間の仲違いを意図的に扇動するような情報ばかりが飛び交う空間を常時見ていると、知らず知らずにストレスを受けます。
ですので、この種の心身を動揺させる刺激を入れるのを止め、たまにはボーっとして、十分な頭も体も使わずに休息をとられた方が良いです。
胃腸が疲れたとき、食事を絶てば、胃腸は十分に休むことができます。
同様に、脳を休めるには一時的に「情報断食」すると良く、スマホもパソコンも見ずにいると、頭脳を十分に休めることができます。
〇忙しくし体を使うようにする
逆に、休んだりしない方が良い場合もあります。
例えば、忙しい生活をしていると悩みに捉われづらい心理状態になります。気がまぎれるからです。
仕事に精を出していると忙しいので、仕事の自分の業務以外のことを考えている暇がありません。
そして、仕事には労働時間という縛りがあるので、半強制的です。
このような環境に人生が本当につらいとき、あえて一種の対策として、積極的に身を置いていくと、自然と耐え難い悩みや苦しみも緩和されていくことが非常に多いです。
私はその昔、朝昼晩と仕事を掛け持ちしていた時期がありました。
朝5時に起き、午前の仕事をし、午後からまた別の仕事を深夜近くまで行っていました。傍目には、苦行に見えたことと思いますが、心身は最高に安定していました。
考えている暇が一切ない生活だったためです。
また、常日頃から体をよく動かしていると、肉体的に疲れるので、思考の方に使われるエネルギーが減少しますし、「つかれた。寝よう」と寝てしまうでしょう。
したがって、考えすぎの防止にも効果的なのです。
客観的に自分を見る
たしかに自分は不幸かもしれないが、世界ではもっとつらい状況に身を置く人が存在するというのは絶対的な事実なので、少しそういったことを客観的に見てみることも効果的です。
そのためには、歴史を勉強し、世界の貧困、戦争、虐殺の歴史などを知ることは役に立ちます。
こうして視野を広げていくことも補完的には辛い心理状態を乗り越えるのに役に立つ場合があります。
どうしようもない場合は抗不安薬を飲む
抗不安薬を飲むとリラックスできます。
あまりに落ち込みがひどいようであればこのようなクスリを飲むことも場合によっては、必要だと私は考えます。
私の海外の女友達は、クスリに命を救われた経験を持っています。
昔、彼氏に振られたことで、自決寸前まで行きましたが、周囲の勧めで、クスリを飲んで救われたと言っています。
したがって、近年、やたら危険性を煽る人がネット上で近年では多くなっていますが、この種のモノも一概に悪いものだとは私は思いません。
コラム:私の実際の体験談
そして、外国で恋愛しました。結果的に日本でのくだりは忘れた。
こういう流れです。どうしようもないほどの悩みを克服するコツは新たな他の悩みの種を自分に植え付けることです。
ちなみに、上の文章を読むと、さもなくシンプルに過去の私自身、どうしようもないつらい感情を容易に克服したかのような印象を受けるかと思いますが、この期間に抗不安薬を頓服的に飲みながら、かつ、運動の習慣を私はつけていました。
(この場では話はかなり簡略化しています)
それから外国人の友達に家族ぐるみの付き合いというレベルで助けられたこともあります。だから、今は感謝しかないです。
どうしようもない「つらい」「苦しい」感情は精神論でどうにかなる問題ではない!
私は一般に精神論を否定します。
「こういう考え方をすると、ポジティブになれるよ!」と自己啓発系講師さながらに主張する人がネット上に多くいます。
しかし、考え方を誰しも自由自在につらい感情をコントロールできる人などこの世に存在しないわけです。
戦争や差別、貧困が生じるのは支配欲の強い、自分の煩悩をコントロールできない人間が富を独占しているために起きています。(=このように一般に知能の高いとされるエリート階級ですら、自分の欲望や感情を自在にコントロールすることはできていない)
話を元に戻します。
つらい感情もうれしい感情も「脳の機能=生理現象」が生んだ一種の事象に過ぎないわけです。
だから、暑くなると自然と汗をかくのと同様に、一旦生じた強い感情をコントロールすることなど誰にもできないことなのです。
体温が高くなって暑くなって汗をかくのを精神論や根性論でどうにかできる問題ではないのと同じ話です。
「感情をコントロールしろ!」
「辛いときはこういう考え方をすればいい」というようなことを白昼堂々とYouTubeで情報発信している著名人または一般人が多くいるのですが、こういう動画を見ると私は馬鹿馬鹿し過ぎて、唖然とするのです。
それは、彼らが主張する精神論や根性論は、
「気温が暑くなっても、汗をかくな!、こういう考え方をすると気温が暑くなっても汗をかかない」
と言っているようなものだからです。
感情コントロールが上手い人は、一旦生じた感情を切り替える能力が一般人よりも若干迅速という程度の話で、実際に起こったネガティブな感情を完璧にコントロールしているわけでは一切ありません。
このように、
脳の機能が心、性格、気質を産んでいるわけですから、生まれつき暗いネガティブ脳の持ち主に精神論を説いて、「こういう考え方をすればポジティブになれるよ」、と嘯いてみても無駄なわけです。
ですから、当ブログでは、精神論や根性論あるいはよく自己啓発系にあるような怪しいスピリチュアル論を説くのではなく、そうした人に実際に役立つ具体的な実践論、科学的な手法しか主張していないわけです。
実際に暗い人が明るくなれる方法を科学的エビデンスを可能な限り取りながら、主張しているわけです。
まとめ
人生がつらいときは、上の対策をすべて取り、どうしようもない心理状態のときは、頓服的に抗不安効果のあるサプリメントだとかクスリを飲み、かつ、運動の習慣をきちんとつけ、やり過ごす。
あるいは、遠い異国の地に過去の私のように行ってしまうというのも一法です。
嫌な出来事は物理的距離が離れれば離れるほど、忘れるのも早くなるのです。だから、日本からブラジルになんて行ったら、すぐに忘れてしまいます。
異国を新天地にして見るなんてことも意外とリラックスできるもので、たとえば私は中南米にいた折、全く孤独感(ホームシック感)を覚えたこともありませんでした。
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参考文献:
[1]:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743505002331
[2]:https://ahrp.org/jama-antidepressant-meta-analysis-reveals-22-years-of-deception/
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