(最終更新日:2020/07/14)
目次:
アダルトチルドレンは文明病の一種
昔、古い時代、アダルトチルドレンなどほとんど存在しませんでした。
何故かというと、昔は地域コミュニティの結びつきが強く、密接な人間関係があったため、アダルトチルドレンのように弱弱しく自分に自信が過度にないという人もほとんどいなかったそうです。
このことについて、傍証を上げていきます。
環境要因もアダルトチルドレンに密接に関わっている
これは、発達障害にも言える話で、昔では密接な人間関係を余儀なくなれたため、良くも悪くも社会性が鍛えられたのでしょう。
たとえば、オキシトシンという社会性に関わるホルモンは誰かと一緒にいるだけで上昇することが分かっています。
核家族化が進むとオキシトシンレベルが低下する
ですから、アダルトチルドレンの人でも昔の時代では、集団生活を通じて、オキシトシンレベルが上昇していたのだと考えられ、そのため、症状もそこまで悪化したりすることはなかったのだと思われます。
煩わしい密接な人間関係もオキシトシンレベルの向上には役立っていたわけで、あっちへ行っても人、こっちへ行っても人、そういう生活を当たり前にしていると、人間関係を煩わしいとすら思えなくなってきます。
このことは発展途上国に行ってみればよくわかることです。
そして、そういう国では知らない人がどんどん話しかけてくるので、孤独を感じることもありません。また、今の日本のように、知らない人に話しかけても、避けられたりしないので会話が長続きするので楽しいのです。
高度経済成長がもたらした日本人の心の闇
たとえば、1960年代頃にはアダルトチルドレンと類縁とされる境界性パーソナリティー障害なども日本には存在しませんでした。
その後、高度成長期を迎え、家庭にTV、洗濯機、電子レンジ等の三種の神器もとい文明の利器が入り込み、核家族化がすすむことにより、地域コミュニティーが崩壊しました。
このタイミングで、初めて日本で境界性の問題が取りざたされるようになったのです。
(各家庭に上記文明の利器が定着した頃)
三種の神器が各家庭に定着したら、アメリカ人も日本人も精神不安定者が続出した
このようなもの(=ライフスタイルの変化)が、きっかけになり、アダルトチルドレンのような精神が不安定な大人が増加したのだと考えるのが妥当です。
なぜなら、遺伝子レベルの変化は一世代レベルでは劇的には変わるものではなく、環境変化に起因するものであると捉えるのがより精確だといえると考えられるでしょう。昔であれば、レンジでチン!で食事を摂れるなんてこともありませんでしたし、洗濯物は井戸汲みをしたののちに、洗濯板を使用して、いちいちこすったわけです。
便利な生活をすると、ヒトは体を使わなくなります。
そして、体を使わないと精神が不安定になるということも科学的に証明されている事実です。
それから、便利な生活をしていると、考えている暇が余分にできます。考えている暇の多い生活をしているとヒトは精神が不安定になることで知られていますが、これは誰しも体験したことのある事象でしょう。
考えている暇のない生活を送ること自体が、最高の瞑想法なのです。
(関連記事:)
〇アダルトチルドレンに効果的な運動(まとめ)
〇アダルトチルドレンの克服方法(まとめ)
アダルトチルドレンを社会レベルで撲滅するには、地域コミュニティーの健全化が求められるのです。
〇アダルトチルドレン克服ABC (←ブログ記事一覧へ戻る)
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