(最終更新日:2020/07/14)
何かあるとすぐに親が悪かったという人がいます。確かに正論だと思います。
ただし、精神年齢の高い大人は親のせいに決してしません。
しかし、20歳を超えたいい大人が親のせいでこうなったなどといっていれば、社会では失笑されてしまいます。
目次:
親のせいにする人の特徴:
- 精神的に幼い
- 客観的に物事を見ることができない
- 自分の殻に閉じこもっている
- 自分の感情がコントロールできない
20歳を過ぎて親がどうだこうだ言っている人は、成熟した社会人が客観的に見た場合かなり幼い印象を周囲に与えます。
機能不全家族で親が毒親で自分の人生がめちゃくちゃになったというのは確かに正論です。
ただ、精神的に成熟した大人でもこの種の悲惨な経験をしている方は社会に大勢おられます。
私の自衛隊在籍時の先輩で父親がアル中かつDV魔で、それによって母親が自殺したという人がいました。
しかしながら、彼は非常に明るい性格で、親がどうだとかこうだとか一切話しませんでした。
あるいは、全世界的な視野でみれば、たとえばシリアで理由なしに戦争に巻き込まれているような人もいるわけです。
そういう事実を本当に把握すれば親がどうこういっても何も始まらないので、そういう思考には絶対にならないはずです。
※ただし、客観的に見て、とてつもないことを親からされたという人にはこの話は適用できません。救いようのない親というのも中には存在します。
親のせいにする人は精神年齢が確実に低い
親から何か途轍もなく酷いことをされたとしても、精神年齢が高い人は前向きに生きていることでしょう。
千日回峰行を貫徹した大峰山の塩沼両潤大阿闍梨は機能不全家庭出身で父親がDV魔だったそうですが、親への恨みごとはないといいます。
このように、結局、一般社会においても浮世離れした出家の世界でも、親から虐待をうけたりした人はいるわけです。
そして、精神年齢が高い成熟した人間になるにつれて親のせいだとかいう人は減っていくことでしょう。
私も親のせいにするのが、自分が成熟するにつれてなくなっていきました。
(過去の私は親が悪いと散々喚き散らしていました)
親のせいだという人と成熟した社会人はヒトとして付き合いたいと思わない:
「25歳を過ぎていて親がどうだ」とか言っている人とは精神の安定した一般社会人はヒトとして付き合いたいと思わないはずです。
そういう話をしていると、おそらく十中八九「痛い人」だと思われがちです。
ただし、極めて度量がある太陽のように明るい人の場合は、そういう人すら、取り込んでしまうほどの明るさがあります。
成熟した社会人は、こういうことをいって許されるのはせいぜい中高生までだと感じているはずです。
しかし、こうしたアダルトチルドレン的な思考をしている人にもきちんとした理由があるのです。
責めるわけには絶対に行きません。
しかし、そういう心理すら脳の機能が生んでいるという現実
親のせいにする心理やメンヘラ思考すらも脳によって強制させられて生じた、その人の思考方法なのです。
「脳がヒトの思考や認知、性格」を自動的に産むわけで、人は脳の機能の奴隷なのです。
これは何もアダルトチルドレンの人に限った話ではなく、すべての人間に言える話です。
たとえば、ポジティブな脳になっていないネガティブ脳の持ち主がいくらポジティブになろうと気張って思ってみても無理な話なのです。
だから、ポジティブ思考を身に着ければ「明るく前向きになる」という一時、流行したポジティブシンキングは完全な誤りなのです。それから、根性論、精神論も無意味です。
繰り返しますが、脳がネガティブな状態(たとえば、GABA不足、オキシトシン欠乏)の状態になっている人に、いくら前向きになれ、ぐちぐち愚痴をたれるな、と吹き込んだところで無駄だからです。
人間は脳の機能の奴隷なのです。
人間に自由意志はあるようで実は存在していません。自分の脳の神経伝達物質の量やホルモンの量によって感情や認知が決定づけられている事実を踏まえれば、限られた中でしか物事を思考できないように人間は作られています。
過去の私も、親が悪いだのあーだこーだ散々言っていました。ドン引きされるくらい悪口雑言を述べていました。実際、正論でもあったのですが、今振り返ると、時間の無駄だったなと反省しています。
脳の機能を正常化していくと自分が変わる
しかしながら、脳の機能が正常化されてから、「親が悪いだとか、社会が悪い」だとか、そういった他責的な思考は自然となくなってしまいました。
だから、「親のせいにするのを意識的に止める」と内省的になって考えてみたり、罪悪感を持ったりする前に、脳の機能を正常化させることが最も大切なことなのです。
一番大切なのは精神年齢の低さや、親が悪いと自然に考えてしまうことも、脳の機能に自動的に導き出された呪縛のようなものだということ。
人間は脳の機能の奴隷だという事実を腹の底から理解することです。
脳の機能に介入し自分を変える方法については下記の記事を参照ください。↓
〇アダルトチルドレンの克服方法【2020】 (←おススメ記事)
〇アダルトチルドレン克服ABC (←ブログ記事一覧へ戻る)
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